− 主張
職場と法律(15) 五条川工場
私の職場は五条川工場です。ごみを燃やす焼却炉と、溶融炉があります。
溶融炉は灰を溶かして、スラグやメタルなどにするもの。名古屋市で初めて五条川工場に導入されました。しかし何と言っても、ごみは出さないのが一番です。
何でもかんでも燃やしちゃうという考え方は過去のものとなったはず。しかしいま名古屋市は、再びプラスチックをも安方向にかえようとしています。せっかく市民のみなさんと一緒に分別の大切さや、環境への意識を高めてきたのに、後退してしまいます。
焼却工場は20年持ちません。24時間、365日動かしていますから、当然です。莫大な税金を投入して、CO2を排出するなんて間違っています。
また、五条川工場の職員は25人。運転部門は中部JKOという会社に委託しています。この委託会社には50人ほどの方が働いていますが、市との契約自体が3年ですので、労働者は不安定です。名古屋市は官製ワーキングプアと呼ばれる不安定労働者もつくりだしています。
名古屋市がするべきことは、もっと手前でごみの分別を徹底することです。ごみ減量の指導や研究にもっと力を入れるべきです。
最後に河村市長に一言。「江戸の町は、世界一のリサイクル社会だったそうです。公の職場、人員を生かすことを考えたらどうですか」。