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レポート

会計年度障害福祉・難病等支援員の仕事にせまる

専門性ある仕事に誇りをもって〜仲間がいることが励みに

相談機能が希薄に専門性が必要な業務
 障害福祉サービス、日常生活用具・補装具の給付などの業務に、福祉課障害福祉係の一員として対応しています。1日6時間、週5日勤務ですが、多忙な部署であり終業時間の直前に窓口対応等が発生すると超過勤務を行うこともあります。「昨年はコロナで延長された特定医療費受給者証の更新手続きが今年6月から始まるため、係全体が繁忙になることが懸念されます」とAさん。
 また、障害福祉サービスにおいては、医療的な要素が大きい精神障害者や難病患者にはより細かい聞き取りをするなど障害特性に合わせた対応を工夫していますが、内容によっては福祉課に相談員の配置がなく対応に苦慮していると言います。

明るくなる表情に幸せ感じ
 Aさんがこの仕事についたのは、病院の託児所や障害者作業所、医療ソーシャルワーカーなどの勤務経験を経て新たな分野で知識を吸収し専門的な知識・技術を活かしたいと思ったことがきっかけです。2年前に保健センターに難病等保健福祉相談員として採用され、保健と福祉の一元化を経験し現在に至ります。日々の仕事に向き合う中で「窓口対応後、市民の方が帰られる時に表情がやわらかくなっていると幸せを感じます」と、やりがいを話します。関わる制度が専門的かつ複雑で内容の改正も多いことから迅速に対応できないことが起こりますが、主に同職種の有志で業務時間外に行われる“福祉課支援員等学習会”に参加し業務の向上を図り市民に貢献しています。「同じ境遇の仲間がいることは励みになり救われます」と仲間の存在が大きいことが伝わります。

労働組合は「困った時に相談できる私の味方」
 Aさんが市職労に加入したきっかけは、前職の保健センター勤務の際、福祉一元化について詳細を知り、一元化で予想される問題点を訴えるためです。困った時に相談できる味方として、そして業務上の困りごとの解決や環境改善に向けて仲間と一緒に活動をすすめています。「長野県で開催された全国の非正規組合員の集まりで、組合で団結して要求を訴えていくことを学びました。それをきっかけに同職種の方々と協力して部会を立ち上げ、活動をすすめています。これまでも超勤手当の支給などで市職労に相談して解決できたことがあります。今後、賃上げは一番の目標ですが、今思うことは、市職労が無かったら仕事を続けていなかったかもしれないなぁということです」と労働組合への思いも最後に話してくれました。

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