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【22.01.27】臨時大会 執行委員長あいさつ

春闘臨時大会(書面開催)あいさつ

市職労国民春闘臨時大会は、出席を支部代表者に限定して開催予定でしたが、コロナの急速な感染拡大の状況を踏まえ、緊急に「書面開催」とすることとしました。開催方法の詳細はまたお知らせしますが、以下、今大会にあたっての津田執行委員長のあいさつを掲載します。


春闘臨時大会あいさつ

執行委員長 津田康裕

新型コロナ感染症の第6波は、想像以上に急速に感染拡大が続いています。こうした状況の中で、市民のために奮闘いただいている組合員のみなさんに心から敬意を表します。支部や分会、補助機関の役員のみなさんにあっては、仕事の忙しい中、奮闘いただき感謝します。労働組合としても必要な対応が迅速にできるよう頑張っていきたいと思っています。
 臨時大会ですが、ギリギリまで通常の開催を追求してきましたが、急速な感染拡大が続く状況の下では、開催が困難であると判断し、急きょ書面での開催とさせていただきました。緊急の対応についてのご理解をいただけるようお願いします。
 コロナ禍の中ですが、春闘がはじまっています。
 組合員のみなさんにお願いした「働くみんなの要求アンケート」ですが、2000人弱のみなさんから回答をいただいています。要求で一番多いのは、「人員を増やす」(57.4%)とならんで、「賃金・一時金の引き上げ」(67・6%)です。要求額は平均すると月額32,485円で、賃上げ・人員増は組合員のみなさんの強い要求です。要求の実現に向けて頑張っていきたいと思います。
 さて、今年の国民春闘の特徴は、「私たちが巻き起こした賃上げの風」が吹いていることです。
 この20年間で、主要国の中で日本の労働者だけが賃上げから取り残されています。アメリカの平均賃金は日本の1.8倍です。なおかつ4割弱が非正規労働者という日本で、大企業のため込んだ内部留保は484兆円にもなります。この内部留保のうち、わずか19.7兆円を賃上げにまわせば、全労働者に25,000円の賃上げが可能です。
わたしたちはずっと、賃金が上がれば、消費が増え、景気がよくなり経済の好循環が生まれると主張し運動を続けてきました。
 昨年コロナ禍の中でも最低賃金が引き上げられ、今、政府は民間に先駆けてケア労働者の賃上げを図ることを打ち出すなど、賃上げの流れができつつあります。保育士などの賃上げができるよう各自治体に補助金を支給し、次年度10月以降は地方交付税に盛り込むこととしています。これは、民間労働者との比較で公務員の賃金を決めるこれまでの仕組みを真っ向からかえるものです。市職労は、正規も非正規も、この財源を使って、まず保育士等から賃上げを勝ち取り、その成果を他のすべての職員に波及させていけるよう取り組むことが必要と考えています。
 私たちは、長い間、公務員の人件費の削減が行政の主要な政策になるなど、公務員バッシングといわれる住民のみなさんとの分断に苦しめられてきましたが、今、市民の生活を支える公務労働に注目が集まり、公務員への期待が高まりつつあります。職場は、疲労困ぱいかもしれません。しかしこんな時だからこそ、私たちが声を上げる必要があります。
今年の市職労の春闘スローガンは「やりがいをもって元気に働き続けられる職場をつくろう」です。コロナ禍の下で活動も制約されますが、だからこそ、できることを職場で知恵を出し合い、がんばりましょう。

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