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公立保育園署名13万・否決

   4月6・7日、名古屋市の臨時議会が開かれました。議会の開会は、13万筆の署名を積み上げた運動の成果です。子どもの健やかな成長を願って「公立保育園の廃止・民営化は住民投票で決めて」と、たくさんの方々が開かせた臨時議会です。

「市民・職員の声は必要なし」松原市政

 4月6日、230人が傍聴にかけつけました。冒頭、松原市長は「公立保育園を廃止・民営化することは市議会で慎重に審議されたもの。すでに議論済みで、住民投票の必要はない」と提案。会場からは「ひどい」とどよめきが起こりました。
 質疑は日本共産党の山口議員のみ。「議会の結論と市民の意見にギャップが生じた場合、住民投票を行うのが民主主義。13万の署名を無視するのは許されない」と厳しく追及しました。

「保育士はもう一人の親」3人の意見陳述

   議会は20分で終了。審議はその後すぐ行われた教育子ども委員会にゆだねられました。
 意見陳述に立った請求代表者の丹下さんは「公立保育園は身近な子育ての相談場所であり、まちの財産。廃止・民営化は住民投票で決めるべき」と発言。子どもを預けた渡邉さんは「公立保育園はもうひとつの家。保育士はもう一人の親」。鈴木さんは「働く保育士が安定してこそ子どもが安心して過ごすことができる」と公立保育園の役割・必要性を語りました。
 しかし、当局は「13万の署名が集まったとき、2月議会で予算は可決された。だから廃止民営化は承認されたと思う」と答弁。議員の意見がすべてという内容でした。

13万踏みにじる自公民

 4月7日、再び開かれた市議会。日本共産党の加藤議員は「松原市長や多くの議員が『公立保育園の廃止・民営化が市民の総意見』と言うのなら、堂々と住民投票をやって、民意を問えばいい」と訴えました。
 しかし続いて民主党の山本議員が市長答弁をくり返し、「私たち民主党、自民党、公明党は、住民投票は『もはや必要なし』」と発言しました。
 その後、市議会は住民投票の請求を、反対多数で否決。「住民投票に賛成」と立ち上がったのは日本共産党の全議員(8人)と社民党・ローカルパーティー(1人)のみでした。会場からは怒りの声や泣きだす声も響きました。

悔しさバネに新たなスタート「市長選へ!」

 武藤さん(保育士)は「わたしたちは署名を通して、市民の声をたくさん聞いた。公立保育園は本当に大事。その願いが届かない市政が許せない。今からがまた新しいスタート。4月26日の市長選挙、そしてそのあとのたたかいも、みんなと一緒に頑張りたい」と話しました。

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