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「反貧困の運動を」第二回中央委員会・記念講演

森弁護士  市職労は9月10日、県本部で第2回中央委員会を開きました。冒頭、森弘典弁護士による「今求められる“反貧困”の取り組み」と題した記念講演が行われました。
 森弁護士は、自らの聞き取りから「『派遣の人は水を飲んではいけない』といわれることもある。5分休憩があってもトイレ、タバコ、ご飯など何かを捨てなければならない」と報告しました。

無料相談、愛知で148件

森弁護士資料  現在、日本の貧困率は、OECD加盟国で第5位。労働年齢(18歳〜65歳)における貧困率はアメリカに次いで第2位です。その背景には、派遣労働が自由化されたことなど、労働分野における数々の規制緩和があります。非正規雇用は急増し、07年4〜6月期では1731万人の非正規労働者がいます(前年同期比84万人増)。人材派遣登録者数は、58万人(1994年)から255万人(2005年)へと4倍以上になっています。
 弁護士たちが、無料電話相談を行ったところ、1日だけで、全国で1300件、愛知県で148件の相談が押し寄せました。そのうちつながったのは8分の1の人。8倍もの人が助けを求めていることがわかりました。

事者囲んで貧困なくせのたたかいを広げよう

 森弁護士は、「“貧困なくせ”は、多くの人が共通の思いでたたかえる。いろんな団体が取り組んでいくことで、社会保障削減の波を止めていくことができる。まずは、低賃金・劣悪な労働条件で苦しんでいる派遣労働者など、当事者を囲みながら、反貧困の運動をしていくことが大切だ」と期待をこめて話しました。

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